タール便

友人が、全身の血液の三分の一がなくなる大量出血しました。タール便が出ていたということでした。タール便の原因でもっとも多いのは、胃や十二指腸からの出血です。 血液は酸化すると色が変色します。 そのため、肛門から離れている胃や十二指腸で出血が起こると、排出されるまでに血液中のヘモグロビンの成分である鉄が長時間空気に触れ、便が黒くなるのです。タール便の出る3日前に上部内視鏡検査で胃のポリープを内視鏡的に切除されていました。どうも、今回の出血はそれが原因のようです。ポリープ切除で大量の出血は珍しいことだと思います。しかし、このような症例があることは、十分注意しておく必要があります。出血はポリープ切除後3日以内に起こることが多いのですが、希に2週間位してから、治りかけたかさぶたが剥がれるようにして出血することもあります。 しかし、ほとんどの場合は切除後3日が最も注意を要しますので生活上の注意も3日が重要です。 大きなポリープほど中を走る血管が太く出血の危険は大きくなります。

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