患者さんからよく、夜間頻尿の相談を受けます。前立腺肥大などの泌尿器科的疾患も気になりますが、睡眠時無呼吸症候群が関係していることもあります。睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome; SAS)は、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりして体の低酸素状態が発生する病気です。睡眠時無呼吸症候群には、口や鼻から肺の入り口である声帯に至る空気の通り道が細くなるために発生する閉塞型、呼吸を調整する脳の働きが低下するために発生する中枢型、これら両方が関係する混合型に分けられますが、閉塞型が大部分を占めます。睡眠時無呼吸症候群の治療を行うと夜間頻尿が軽快される方もおられます。
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