糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
糖尿病になるとインスリンが十分に働かず、血糖をうまく細胞に取り込めなくなるため、血液中に糖があふれてしまいます。これには、2つの原因があります。
インスリン分泌低下:膵臓の機能の低下により、十分なインスリンを作れなくなってしまう状態。
インスリン抵抗性:インスリンは十分な量が作られているけれども、効果を発揮できない状態。運動不足や食べ過ぎが原因で肥満になると、インスリンが働きにくくなります。
糖尿病の診断
①朝の空腹時血糖値 126mg/dL以上
②75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値 200mg/dL以上
③HbA1c 6.5%以上
ヘモグロビンA1c(HbA1cは、過去1~2ヵ月間の血糖の状態を示す値です。
正常範囲の空腹時血糖値は80mg/dl~99mg/dlで、食後の正常範囲の血糖値は概ね1 80mg/dl~139mg/dl、ヘモグロビンA1cの正常値は5.9%以下と考えられています。
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