血液はカラダの中を巡る重要な体液で、骨髄でつくられます。全身に酸素や栄養分、ホルモンなどを届ける役割があります。骨髄は骨の中にあります、骨は運動器官でもありますが、その硬さゆえにやわらかい大事な骨髄を中にいれている臓器でもあり、骨の中心部にあります。血液細胞(白血球、赤血球、血小板)をつくる組織のことです。 骨髄には、造血幹細胞と呼ばれる、すべての血液細胞に成長でき、かつ自分自身も複製することができる “血液の種”のような細胞が存在しています。
「貧血」とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンという物質が少なくなった状態です。ヘモグロビンは血流に乗って酸素をカラダのすみずみまで運ぶ働きをしています。
そのため、ヘモグロビンの量が低下するとカラダの組織に十分な酸素が行き渡らず、さまざまな不調があらわれるようになります。
原因は赤血球・ヘモグロビンを作れないか、赤血球・ヘモグロビンがなくなってしまうことの大きく二つに分けられます。
赤血球・ヘモグロビンを作れない原因は
1)栄養素の不足
⾚血球・ヘモグロビンを作るのに必要な栄養素(鉄、亜鉛、葉酸、ビタミンB12)が不足する。
2)骨髄の病気
骨髄で赤血球が正常に作られなくなる。
3)腎臓の病気
骨髄に血液を作らせるサインである「造⾎ホルモン」が腎臓で正常に作られなくなる。
赤血球・ヘモグロビンがなくなってしまう
1)大量の出血、出血の持続
頻発月経、過多月経などの月経異常や、胃・十二指腸潰瘍やがんなどによる出血により、赤血球・ヘモグロビンが不足する。
2)赤血球の破壊(溶血性貧血)
細菌感染、免疫の異常、激しい運動などで赤血球が破壊される。
女性には月経という定期的な出血があるため、貧血になりやすいと言えます。それは気の毒なことですが、その反面、男性と比べて女性は、出血したときは、女性のほうが男性にくらべて出血に耐える体質であるといわれています。
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