飲酒は脱水になりやすい

夏の炎天下で、汗をかいて、水と同じだとビールを飲んで脱水になり、救急車で運ばれる方がいます。夏においては、発汗ですでに体内で水分が失われている状態であり、さらにそこで、ビールを飲むとより脱水になりやすくなり危険ことになります。ペットボトルのお水とビールは同じ液体ですが、全く反応が違います。

私たちの身体は、体内に入ってくる水分量と体外へ出ていく水分量が一定に保たれることで、体液のバランスが維持されています。このバランスが崩れた状態が脱水症なのですが、ビールなどのアルコールの摂取によりこの脱水状態を招きやすくなります。

その主な理由は2つあります。

1つ目として、アルコールによる利尿作用が上げられます。お酒を飲んだ以上に尿として水分が出ていってしまうためです。

2つ目の理由は、アルコールを分解する際に水が必要なためです。

アルコールは体内でアセトアルデヒドになり、次に体内で酢酸に分解され、さらに二酸化炭素と水になり、尿や汗、呼気等になって排出されます。その分解過程で必要となる酵素の働きに、水が必要となります。

夏の暑いときは、すでに脱水状態になっています。お水と同じように考えてビールを飲むことは危険です。ビールでは、脱水状態は改善されないどころか、悪化させる可能性があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました